アーノルドプレスは、俳優でありボディビルダーとしても有名なアーノルド・シュワルツェネッガーが考案したダンベルショルダープレスのバリエーションです。通常のショルダープレスとは異なり、ダンベルを胸の前で手のひらを自分の方に向けた状態からスタートし、動作の途中で回旋を加えながら頭上に押し上げます。この独特の動作によって、肩の前部・側部・後部をバランスよく刺激できる点が特徴です。
アーノルドプレスは座位または立位で行うことができ、ダンベルを使用します。動作は「カールのようにダンベルを胸前に構える→プレス動作と同時に手首を回旋→頭上に押し切る」という流れで行われます。一般的なショルダープレスよりも可動域が広く、三角筋全体に刺激を与えやすい点がメリットです。
主に鍛えられる筋肉は三角筋です。前部、中部、後部がバランスよく使われるため、肩の丸みや立体感を出すのに効果的です。また、動作中に回旋を伴うことで肩関節の安定性や柔軟性も高まります。補助的に上腕三頭筋や僧帽筋も関与するため、肩から腕にかけてのラインを強調できます。
アーノルドプレスを正しく行うためには、以下のポイントを意識しましょう。
これらを避けるために、フォームを優先し、軽めの重量から始めるのが安全です。
アーノルドプレスはコンパウンド種目であり、肩トレーニングのメイン種目として扱うのが一般的です。ベンチプレスやプル系種目の後に肩を重点的に鍛えるセッションで組み込むと効果的です。目安は8〜12回の中重量で3〜4セット。フォームを意識しつつ、徐々に負荷を高めていくのが理想です。
A1. 主に三角筋の前部・中部・後部をバランスよく刺激します。
A2. 通常のショルダープレスは単純な押し動作ですが、アーノルドプレスは回旋を伴うため、肩全体をより広範囲に刺激できます。
A3. はい。ただし、軽い重量から始め、回旋を意識して正しいフォームで行うことが重要です。