アームブラスター(Arm Blaster)とは、アームカールをはじめとする上腕二頭筋のトレーニングに特化した補助器具です。金属製や硬質プラスチック製のプレートが胸の前に位置し、肩からベルトで吊り下げて使用します。これにより肘の位置が固定され、反動や体幹の動きを排除して、より集中的に上腕二頭筋を鍛えることが可能となります。英語では「Arm Blaster」と呼ばれ、ボディビルダーの間ではクラシックなトレーニングアイテムとして長く利用されています。
アームブラスターは、胸の前に当てる湾曲した金属またはプラスチックのプレートと、それを肩にかける調節可能なストラップから構成されています。肘を自然に曲げた際に両腕が固定されるよう設計されており、動作のブレを抑制します。サイズは一般的に幅60cm前後で、軽量ながら十分な強度を持ちます。また、肘や体への圧迫を和らげるためにパッドが施され、安全性と快適性を兼ね備えています。
アームブラスターは上腕二頭筋をターゲットにしたトレーニングを行う際に使用されます。特にバーベルカールやダンベルカールで肘の位置を固定することで、腕の前面に強い負荷を集中させることが可能です。補助的に前腕の屈筋群や上腕筋も動員されるため、腕全体の筋肥大に寄与します。反動を使えない環境が作られるため、筋肉へのアイソレーション効果が高くなります。
まずアームブラスターを肩にかけ、胸の前にしっかりとフィットさせます。肘をプレートに沿わせるように固定し、背筋をまっすぐに保ちます。バーベルまたはダンベルを握り、肘を支点に前腕を持ち上げます。このとき反動を使わず、上腕二頭筋の収縮を意識して動作します。挙上時には息を吐き、下降時には息を吸うリズムで行うと効果的です。
初心者がやりがちなミスとしては、重量を重くしすぎて体を反らせてしまうことが挙げられます。また、アームブラスターを正しく装着せずに肘が動いてしまうと本来の効果が失われます。無理に高重量を扱うよりも、フォームを重視して筋肉に効かせることが重要です。長時間の使用では肘や胸部への圧迫感があるため、適度にインターバルを取りましょう。
アームブラスターはシンプルな構造のため大きなバリエーションは少ないですが、ベルト部分が幅広で肩への負担を減らしたモデルや、アルミ製で軽量化されたタイプなどがあります。ジム用としては頑丈なスチール製が一般的で、家庭用ではコンパクトで持ち運びやすい仕様が人気です。類似アイテムとして、プリーチャーカールベンチがあり、同様に肘を固定して上腕二頭筋を鍛える効果があります。
初心者の場合、週2回の腕トレーニングにアームブラスターを用いたバーベルカールを3セット、10〜12回行うのが目安です。中級者以上は、通常のアームカールに加えて仕上げとしてアームブラスターを使用すると高いアイソレーション効果が得られます。上級者はスーパーセットやドロップセットに組み込むことでパンプアップ効果を最大化できます。
A1. はい。アームカールは腕の種目です。
A2. 肘を体側で固定し、反動を使わずに肘の屈曲で挙上します。
A3. 目安は週2〜3回、48〜72時間の回復を挟むと効果的です。