エクスプローシブプッシュアップは、通常の腕立て伏せに「瞬発力」を加えたトレーニングで、地面を力強く押して身体を浮かせる動作を行う種目です。英語では「Explosive Push-up」や「Plyometric Push-up」とも呼ばれ、プライオメトリックトレーニングの一種として扱われます。胸や腕の筋肉だけでなく、瞬発力や反応力を高める効果もあり、スポーツ選手のトレーニングや、より高強度な自重トレーニングを求める人に最適です。
基本姿勢は通常の腕立て伏せと同じですが、地面を押す際に爆発的な力を出して上半身を浮かせる点が特徴です。手を軽く浮かせるだけのバリエーションから、両手を叩く「クラッププッシュアップ」まで段階的に強度を上げることができます。筋力強化と同時に神経系を刺激するため、筋肥大や競技パフォーマンス向上の両方に役立ちます。
主に大胸筋、上腕三頭筋、三角筋前部がターゲットです。さらに体幹を安定させるため、腹直筋や腹斜筋、脊柱起立筋も働きます。通常のプッシュアップよりも爆発的な出力を必要とするため、筋力に加えて瞬発力を高められる点が特徴です。スポーツ動作に直結する「押す力」の強化に効果的です。
腕立て伏せの基本姿勢から胸を床に近づけ、そこから爆発的に押し上げて身体を浮かせます。手が床から離れる程度で構いませんが、慣れてきたら拍手を加えるなど強度を上げても良いでしょう。着地の際は肘を軽く曲げ、衝撃を吸収しながら再び次の動作に移ります。動作中は体幹を一直線に保ち、腰が落ちたり反ったりしないように注意します。
常に正しいフォームで行うことを優先し、反復回数よりも質を重視することが大切です。
エクスプローシブプッシュアップは筋力と瞬発力を同時に鍛えられるため、胸や腕の日の補助種目として取り入れるのが効果的です。5〜10回を1セットとして2〜4セット行うのが一般的です。筋力強化を狙うなら少回数・高強度で、持久力や脂肪燃焼を狙うなら中回数でサーキットトレーニングに組み込むのもおすすめです。
A1. いきなりは難しい場合があります。まずは通常のプッシュアップを習得し、そこから小さく手が浮く程度の動作から始めると良いです。
A2. はい。筋肉に強い刺激を与えるため筋肥大にも有効ですが、主に瞬発力強化がメインです。筋肥大を狙う場合は通常のプッシュアップやベンチプレスと併用しましょう。
A3. 週2〜3回が目安です。高強度な種目なので、48時間以上の休養を挟むことが望ましいです。