エピガロカテキンガレート(EGCG)とは?
エピガロカテキンガレート(EGCG)は、緑茶に豊富に含まれるポリフェノールの一種であり、数あるカテキン類の中でも最も強力な抗酸化作用を持つ化合物として知られています。EGCGは植物由来の生理活性成分であり、細胞の老化や慢性疾患の関連要因とされる酸化ストレスや炎症を抑制する働きがあります。近年、多くの研究や臨床試験を通して、心血管疾患予防、認知機能サポート、肥満対策、がん予防など幅広い健康効果が報告されています。EGCGは食品から摂取するほか、栄養補助サプリメントとしても利用されており、その安全性と有用性については世界中で注目を集めています。
最新情報・研究トピックス
EGCGの研究は国内外で盛んに行われており、2025年現在、特に神経保護作用や心血管系への効果など新たな知見が次々と発表されています。脳神経疾患(例:パーキンソン病、ALS)への応用、ミトコンドリア保護、炎症性サイトカイン抑制、プロテイン品質管理機構の活性化など、多面的な作用が明らかになっています。また、EGCGのエピジェネティックな調節作用や、特定疾患への新規投与法(ナノカプセル・誘導体など)の研究も進みつつあります。
成分・栄養素の基本情報
- 分類:ポリフェノール、カテキン類
- 主な供給源:緑茶葉(日本茶・中国黒茶)、白茶、サプリメント(抽出物)
- 作用:抗酸化、抗炎症、抗がん、脂肪燃焼促進、血圧低下など
- 化学名:エピガロカテキン 3-ガレート
EGCGは茶葉に最も多く含まれていますが、濃縮サプリメントにも配合されており、簡便に摂取量を調節できる点が特徴です。
効果・メリット
- 細胞の酸化ストレス軽減・アンチエイジング
- 血圧低下・コレステロールバランス改善
- 肥満予防・脂肪燃焼促進
- 脳神経保護(認知症予防・記憶力サポート)
- がん予防効果・腫瘍形成抑制
- 慢性炎症や生活習慣病リスク低減
近年では、認知機能や神経変性疾患への保護作用、心血管系の健康維持を目的としたサプリとして摂取されるケースが増えています。
摂取方法・タイミング・推奨量
- 食品での摂取:1~4杯の緑茶(1杯あたり50~100mgのEGCG)
- サプリでの摂取:1日150~400mgから開始し、最大でも600~800mg/日を目安
- 摂取タイミング:食事中or食後が推奨。空腹時摂取は肝機能への負荷を考慮し注意
注意点として、過剰摂取(特に空腹時・ボリューム摂取)は肝臓への影響が懸念されています。通常の食品として摂取する場合は特段の心配はありませんが、サプリメントの利用では品質と量を守り、医師に相談することが望ましいです。
他成分との組み合わせ
- ビタミンC:吸収効率向上、抗酸化能増強
- カフェイン:脂肪燃焼相乗作用(ただし高用量で胃腸刺激に注意)
- プロバイオティクス:腸内環境サポート+吸収率調整
- 他のカテキン類(EC, EGCなど):総合的抗酸化サポート
EGCGは他のポリフェノールや抗酸化栄養素と組み合わせることで、相乗的な健康促進効果が期待できます。
おすすめの食品・サプリ製品例
- 日本緑茶(煎茶・抹茶)
- 白茶(中国福建省産など)
- EGCG抽出サプリ(カプセル・パウダー)
- 健康機能食品(茶抽出物配合タイプ)
市販のサプリメントを選ぶ際は、製品ごとのEGCG含有量や品質管理・添加物有無などを確認し、信頼できるメーカーを選ぶのがポイントです。
FAQ(よくある質問)
- Q. EGCGはダイエットに効果がありますか?
A. 一部研究で脂肪燃焼促進や体重管理効果が示唆されていますが、運動や食生活の改善と併用が前提です。 - Q. サプリの副作用はありますか?
A. 過剰摂取による肝機能障害リスクや消化器不調の可能性があります。推奨量を守れば安全性は高いとされています。 - Q. おすすめの摂取時間は?
A. 基本は食後が推奨。空腹時は吸収率が高い一方、肝臓への負荷も高まります。 - Q. 妊娠中や授乳中でも摂取できますか?
A. 妊婦・授乳婦は医師と相談してください。また持病のある方、服薬中の方も事前に専門家へ確認しましょう。
関連する用語
- カテキン
- ポリフェノール
- 抗酸化作用
- 緑茶抽出物(GTE)
- フラボノイド
- ビタミンC
- サプリメント