カーディオHIITとは、有酸素運動(カーディオ)に高強度インターバルトレーニング(HIIT:High Intensity Interval Training)を組み合わせたトレーニング方法を指す。読み方は「かーでぃお ひーっと」。英語表記は「Cardio HIIT」。短時間で心肺機能を高めつつ脂肪燃焼効果を得られることから、アスリートから一般のフィットネス愛好家まで幅広く取り入れられている。
運動生理学的に、HIITは「高強度運動」と「低強度または休息」を交互に繰り返すことで、無酸素系と有酸素系の両方を効率的に刺激する。高強度運動により乳酸が蓄積し、心拍数が大幅に上昇するが、休息を挟むことで再び運動を継続可能とする。これにより「EPOC(運動後過剰酸素消費)」が発生し、運動終了後も脂肪燃焼が継続する効果が期待できる。
カーディオHIITはランニング、バイク、バーピー、スプリント、ジャンプロープなど多様な方法で行える。典型的な例としては「20秒全力 → 40秒休息」を8セット行う「タバタ式」などが有名である。短時間で高い運動効果を得られるため、忙しい人や短時間で脂肪を燃やしたい人に適している。また、スポーツ選手にとっては持久力と瞬発力を同時に鍛えられる利点がある。
カーディオHIITのメリットは以下の通りである:
カーディオHIITに関しては「毎日行えば痩せやすい」という誤解があるが、実際には高強度ゆえに回復時間が必要である。また、初心者がいきなり全力で行うと心臓や関節に負担がかかり、怪我やオーバートレーニングにつながるリスクがある。
研究では、カーディオHIITが持久力向上と脂肪減少に有効であることが示されている。特に、短期間でVO2max(最大酸素摂取量)が改善する効果が報告されている。また、アスリートは試合に必要な瞬発力や心肺持久力を鍛える目的でHIITを採用している。一般のダイエット実践者も、短時間で効果を出せる手法として人気を集めている。
A1. 1回あたり15〜30分程度でも十分な効果が期待できます。
A2. 週2〜3回を目安に、筋トレや食事管理と組み合わせると効果的です。
A3. 通常の有酸素運動は中強度で長時間行うのに対し、カーディオHIITは短時間で強度を変化させる点が異なります。