カーフレイズ(立位/座位)

カーフレイズ(立位/座位)とは?

カーフレイズ(Calf Raise)は、ふくらはぎの筋肉を強化する代表的なトレーニング種目です。主に腓腹筋やヒラメ筋といった下腿三頭筋を鍛えることができ、立位(スタンディング)と座位(シーテッド)の2種類の方法があります。立位カーフレイズでは腓腹筋への負荷が強調され、座位カーフレイズではヒラメ筋を効果的に刺激できます。バーベルやダンベル、自重でも行うことができ、スポーツパフォーマンスの向上や脚の見た目の改善にも有効な種目です。

種目の概要

カーフレイズは「かかとを上下させる動作」で構成され、シンプルながらも下腿の筋肉を集中的に刺激できます。立位では直立してつま先立ちになる動作を繰り返し、座位では椅子やマシンに座り膝を90度程度に曲げた状態で行います。負荷のかけ方によっては高重量で筋肥大を狙うことも、軽重量で筋持久力を養うことも可能です。

筋肉への効果

立位カーフレイズは腓腹筋に強く働きかけ、爆発的な動きやジャンプ力の向上に役立ちます。一方、座位カーフレイズではヒラメ筋にフォーカスされ、持久力や安定性が向上します。両方を組み合わせることで、ふくらはぎ全体をバランスよく鍛えられます。また、ランニングやサッカー、バスケットボールなど下肢を多用するスポーツにおいても、パフォーマンス強化に直結する重要な種目です。

正しいフォームの解説

  • 立位カーフレイズ:足幅を肩幅程度に広げ、膝を伸ばして直立。つま先立ちになるようにかかとを高く持ち上げ、ゆっくりと下ろす。
  • 座位カーフレイズ:椅子やマシンに座り、膝を90度に曲げた状態で重りを太ももに載せる。かかとを床から浮かせてつま先立ちになり、ゆっくりと下げる。
  • 呼吸は持ち上げる時に吐き、下ろす時に吸う。
  • 動作は反動を使わず、筋肉の収縮と伸展を意識する。

よくあるフォームのミスと注意点

  • 可動域が狭く、かかとを十分に下ろしていない。
  • 反動を使って勢いで上下してしまう。
  • 立位で膝が曲がり、腓腹筋への刺激が弱まる。
  • 座位で体を前傾しすぎ、腰や背中に余計な負担をかけてしまう。
  • 高重量を扱いすぎてフォームが崩れる。

バリエーション

  • シングルレッグカーフレイズ(片脚立ちで行い、左右差を解消)
  • ドンキーカーフレイズ(前傾姿勢で行い、腓腹筋をより強く刺激)
  • マシンカーフレイズ(安全に高重量を扱える)
  • 段差カーフレイズ(可動域を広げてストレッチ効果を高める)

トレーニングプログラムへの組み込み方

カーフレイズは仕上げ種目として下半身トレーニングの最後に行うことが多いです。10〜20回の中〜高回数で3〜5セットを目安にすると効果的です。ジャンプ力や瞬発力を伸ばしたい場合は立位を重視し、持久力を高めたい場合は座位を取り入れると良いでしょう。週2〜3回の頻度で継続することでふくらはぎの発達が期待できます。

よくある質問(FAQ)

Q1. カーフレイズは毎日やっても大丈夫ですか?

A1. ふくらはぎは回復が早い筋肉ですが、筋肥大を狙う場合は48時間程度の休息を挟むことをおすすめします。

Q2. 自重でも効果はありますか?

A2. はい。初心者や持久力向上を目的とする場合は自重でも効果がありますが、筋肥大を狙うならダンベルやマシンで負荷を追加すると効果的です。

Q3. 立位と座位はどちらを優先すべきですか?

A3. 立位は腓腹筋、座位はヒラメ筋に効果的です。理想は両方を組み合わせてバランスよく鍛えることです。

  • 腓腹筋
  • ヒラメ筋
  • 下腿三頭筋
  • ジャンプ力