ソルビトールとは?
ソルビトールは、主にグルコースを還元して得られる糖アルコールの一種です。天然ではリンゴや梨、プルーン、海藻類などに含まれ、工業的にはトウモロコシやジャガイモ由来のデンプンを原料として生産されます。ソルビトールは「ソルビット」や「グルシトール」とも呼ばれ、砂糖の約6~7割の甘さを持ちながら、カロリーは砂糖よりやや低く、血糖値への影響も少ないのが特徴です。また、吸湿性・保湿性に優れ、食品、サプリメント、化粧品など幅広い分野で活用されています。
栄養素・サプリの基本情報
- 分類:糖アルコール(多価アルコール)
- 化学名:D-ソルビトール
- エネルギー:約2.6kcal/g(砂糖より低カロリー)
- 天然含有:リンゴ・梨・プルーン・昆布など
- 主な用途:甘味料、保湿剤、安定剤、医薬部外品原料
- 吸湿性・保湿性に優れ、乾燥防止や風味保持目的でも使用
効果・メリット
- 血糖値上昇が穏やかで糖質制限中にも利用可能
- カロリー控えめでダイエットサポートに有効
- 虫歯の原因となる酸をつくらないので歯科製品にも多用
- 腸内で一部が発酵分解されるため食物繊維的な効果も期待
- 高い保湿力でスキンケアや化粧品にも頻繁に配合
過剰摂取すると一時的な下痢(緩下作用)がみられることもあります。
摂取方法・タイミング・推奨量
- 通常の食品やサプリメントの補助成分として日常的に摂取可能
- 緩下作用の閾値は体質差があるが、1日10gを超えるとお腹が緩くなることが多い
- 糖質制限やカロリーコントロール目的の製品に多用
- 各製品記載の目安を守るのが望ましい
安定剤や風味付けとしてパン・お菓子、健康飲料、シロップなどにも幅広く使われています。
他成分との組み合わせ
- キシリトール・エリスリトールなど他の糖アルコールと併用されることが多い
- ビタミンC(アスコルビン酸)など、水溶性成分の安定化や吸収促進にも活用
- プロバイオティクス・食物繊維成分との併用で腸内環境サポートも期待
おすすめの食品・サプリ製品例
- シュガーレスガム、低カロリーキャンディ・ゼリー
- ノンシュガーシロップ、特定保健用食品
- 口腔ケアサプリ、歯科製品(歯磨き粉等)
- 保湿クリームや化粧水(化粧品成分)
最新情報・研究・トピックス
- 腸活・ダイエット商材での活用や食品の低糖質ニーズへ対応
- 歯科分野だけでなく経口補水液にも使用拡大
- 「ソルビトール」と称して異物混入など偽装トラブル事例も報告、信頼できるメーカー製品推奨
FAQ(よくある質問)
- Q. ソルビトールのカロリーはどれくらい?
A. 砂糖より低カロリー(約2.6kcal/g)ですが、完全なゼロカロリーではありません。
- Q. 下痢やお腹が緩くなるって本当?
A. 多量摂取で緩下作用が現れる場合があります。目安は10g/日以上。
- Q. 糖尿病の方も使えますか?
A. 血糖値への影響が少ないため、糖質制限中や糖尿病食にも適していますが、用量に注意ください。
- Q. 化粧品・医薬品用途もある?
A. 保湿性を活かし、スキンケア、医薬部外品でも広く用いられます。
関連する用語
- キシリトール
- エリスリトール
- 糖アルコール
- アスコルビン酸
- 保湿剤
- 低糖質食品