トリグリセリド(中性脂肪)

トリグリセリド(中性脂肪)とは?

トリグリセリド(英語:triglyceride、略称:TG)は、中性脂肪とも呼ばれる体内脂質の代表的な型であり、グリセロール1分子に脂肪酸が3分子結合した構造を持つ化合物です。食品中の脂質のほとんどを占め、体内では主に脂肪組織(皮下・内臓脂肪)や血中に存在しています。エネルギー供給源として重要な役割を担う一方、摂りすぎや代謝異常により肥満、脂質異常症、動脈硬化などの生活習慣病リスクを増大させる特徴があります。中性脂肪の90%以上はトリグリセリドであり、血液検査値や栄養管理の指標として注目されます。

最新情報・トピックス

最近の研究では、トリグリセリド高値が心血管疾患や糖尿病、脂肪肝の危険因子であることが強調され、多くの機能性サプリや医薬品の開発が盛んです。ペマフィブラートなどPPARαモジュレーターによる中性脂肪低下作用や、DHA・EPAのサプリメントによる血中値抑制など実証データが豊富に報告されています。国内ガイドラインでは、150mg/dL以上を脂質異常症の基準値としています。

栄養素・サプリの基本情報

  • 主成分:トリグリセリド(中性脂肪、トリグリセライド、トリアシルグリセロール)
  • 分布:食品(肉・魚・油脂類)、脂肪組織、血液中
  • サプリ形態:DHA・EPAオイル、クリルオイル、ビタミンP誘導体配合サプリ
  • 機能性:エネルギー供給源、体温保持、脂質バランス調整

食品由来・サプリ由来の形態や摂取量によって体内分布や代謝に違いがあります。

効果・メリット

  • 効率的なエネルギー供給(貯蔵・消費)
  • 体温保持・皮膚保護・臓器保護
  • 体脂肪調整・生活習慣病予防
  • DHA・EPA等による中性脂肪値低下、血液サラサラ効果

適切な摂取・代謝管理により、肥満リスク低減や心血管疾患予防へとつながります。

摂取方法・タイミング・推奨量

  • DHA/EPAサプリ:1日目安量500~1000mg(サプリによる)
  • 食品:青魚、クリルオイル、植物油(オリーブ油等)を日常的に取り入れる
  • 糖質・脂肪の過剰摂取に注意し、バランスの良い食事が基本
  • 体内基準値:150mg/dL未満(血液検査値の目安)

食事・生活習慣の見直しや、必要に応じたサプリメント活用が効果的です。

他成分との組み合わせ

  • DHA・EPA:血中中性脂肪低下作用
  • モノグルコシルヘスペリジン:脂肪吸収抑制・中性脂肪値低下補助
  • 難消化性デキストリン:食後の脂質吸収抑制
  • ポリフェノール・ビタミンE:抗酸化作用による脂質バランス改善

機能性表示食品や複合型サプリで上記成分の相乗的な効果を狙うのが一般的です。

おすすめの食品・サプリ製品例

  • DHA・EPA高配合サプリメント(ディアナチュラ、DHCなど)
  • クリルオイルサプリメント
  • モノグルコシルヘスペリジン配合機能性表示食品(ファンケル等)
  • グロビンペプチド・難消化性デキストリン配合サプリ
  • ナットウキナーゼ・ポリコサノール配合サプリ食品

市販品は機能性表示のチェックや目的成分の配合量を確認し、自身の体調・目的に合わせて選択すると良いでしょう。

FAQ

  • Q. 中性脂肪値を下げるにはどうすればいい?

    A. DHA・EPAサプリメントや食生活改善、適度な運動習慣が基本です。機能性表示食品の活用もおすすめです。

  • Q. どのくらいが高値?

    A. 国内ガイドラインの基準値は150mg/dL以上で脂質異常症と判断されます。

  • Q. サプリで副作用はある?

    A. 推奨量以内なら安全ですが、多量摂取は消化不良や稀に出血傾向の副作用も報告されています。

関連する用語

  • コレステロール(LDL・HDL)
  • DHA・EPA
  • モノグルコシルヘスペリジン
  • クリルオイル
  • ポリフェノール
  • 脂質異常症