ニトロシギン(Nitrosigine、読み方:ニトロシギン)は、アルギニンとシリカ(ケイ素)を安定的に結合させた特許成分で、プレワークアウトサプリメントなどに用いられる栄養素の一種です。正式には「アルギニン・シリケート・イノシトール複合体(Arginine Silicate Inositol)」と呼ばれ、運動パフォーマンスの向上や血流改善を目的として利用されます。特に一酸化窒素(NO)の生成をサポートすることが特徴で、筋トレ愛好者やアスリートに人気の成分です。
アルギニンは体内で一酸化窒素(NO)の前駆体となるアミノ酸で、血管拡張や血流改善に寄与します。しかし、通常のアルギニンは体内で分解されやすく、持続的な効果を得にくいという欠点があります。ニトロシギンは、アルギニンにシリカやイノシトールを結合させることで安定性と吸収率を高め、NO産生をより効率的に促す仕組みを持っています。また、シリカは結合組織や骨の健康に寄与する成分であり、相乗効果が期待されます。
ニトロシギンは食事から直接摂取する成分ではなく、サプリメントに特化した素材です。そのため「欠乏」という概念はありません。一方、過剰摂取により血圧低下や胃腸の不快感を招く可能性があります。アルギニン自体の副作用として、下痢や腹部膨満感が報告される場合もあるため注意が必要です。
一般的に、ニトロシギンは1日あたり1500mg前後の摂取が推奨され、運動前30〜60分にサプリメントとして取り入れることが多いです。粉末やカプセルタイプが流通しており、単独またはプレワークアウト系サプリに配合されています。空腹時の方が吸収が速いとされますが、胃腸が弱い人は食後に摂取するとよいでしょう。
ニトロシギンは、筋肉への血流を高めてトレーニング中のパンプ感を強めるため、モチベーション維持に役立ちます。さらに栄養素の供給を促進することで筋肥大や回復をサポートします。ダイエット中でも脂肪燃焼を直接促進する成分ではありませんが、運動パフォーマンスの向上によって間接的に減量を助ける効果が期待できます。
臨床研究において、ニトロシギンは摂取後わずか30分で血中アルギニン濃度を高め、NO産生を促進することが確認されています。また、持続的に摂取することで血管内皮機能の改善やトレーニング後の疲労軽減効果も示唆されています。さらに、集中力や認知機能にプラスの影響を与える可能性も研究で報告されています。
「ニトロシギンを飲めば即座に筋肉が大きくなる」といった誤解がありますが、あくまで血流や栄養供給をサポートする成分であり、筋トレや食事管理と組み合わせて効果を発揮します。また、副作用が全くないわけではなく、過剰摂取による体調不良のリスクがあるため、推奨量を守ることが重要です。
A1. いいえ。アルギニンにシリカとイノシトールを結合させた改良型で、より安定性と吸収率が高いのが特徴です。
A2. 一般的な推奨量の範囲であれば安全性は高いとされていますが、過剰摂取は避けるべきです。
A3. はい。プレワークアウトサプリではカフェインと併用されることが多く、相乗効果が期待できます。