ミリタリープレスとは、バーベルやダンベルを肩の高さから頭上に押し上げるショルダープレス系のトレーニングで、特に三角筋の前部・中部を中心に肩周りを強化する種目です。軍隊(ミリタリー)の訓練にも採用されていたことからこの名称がついており、姿勢を正して直立した状態で行うのが特徴です。シンプルな動作ながら、正しいフォームで行うことで肩だけでなく上腕三頭筋や体幹も鍛えられるため、上半身の押す力を総合的に高めることができます。
ミリタリープレスは、スタンディング(立位)で行うショルダープレスの代表的なバリエーションです。背もたれを使わずに直立した状態で行うため、筋力だけでなくバランス感覚や体幹の安定性も求められます。ベンチを使ったショルダープレスと比べて、全身の連動性を高めやすいのが特徴です。
肩の筋肉を強化しつつ、体幹を含めた全身の安定性を向上させる効果があります。特に三角筋を大きく発達させたい人にとって必須の種目といえます。
ミリタリープレスは負荷が大きいため、腰の反りや姿勢崩れに注意し、常に腹圧を意識することが重要です。
ミリタリープレスは肩トレーニングのメイン種目として位置付けるのが効果的です。8〜12回を目安に3〜4セット行い、週1〜2回程度取り入れるのがおすすめです。胸トレや腕トレと組み合わせることで、押す動作全般の強化につながります。また、初心者は軽重量でフォームを習得し、中上級者はプログレッシブオーバーロードを意識して重量を徐々に増やしていくと良いでしょう。
A1. ミリタリープレスは立位で背もたれを使わずに行う点が特徴で、体幹の安定性が求められます。ショルダープレスは座位やマシンを使う場合も含みます。
A2. 初心者は動作が安定しやすいバーベルから始めるのがおすすめです。慣れてきたらダンベルで左右のバランスを整えると良いでしょう。
A3. 腹圧をかけて体幹を安定させ、必要に応じてリフティングベルトを使用すると腰への負担を軽減できます。