TMGとは?
TMG(トリメチルグリシン/ベタイン)は、自然界に広く分布するアミノ酸の一種で主にベタインとも呼ばれています。エビやタコ、魚介類、ビートルートなどの食品に含まれており、体内ではホモシステインからメチオニンへの変換反応に関与し、肝機能やメチル化サイクル、筋肉・脳の健康維持に重要な働きを持ちます。代謝サポート・脂肪肝予防・パフォーマンスアップなど多機能な栄養素として注目度が高まり、サプリメント分野でも定番化しつつあります。
栄養素・サプリの基本情報
- 正式名称:トリメチルグリシン(Trimethylglycine)、別名ベタイン
- 主な役割:メチル化支援、肝臓の脂肪蓄積防止、筋肉・神経機能サポート
- 含有食品:エビ・タコなど魚介類、ビートルート、ほうれん草など
- サプリ形態:カプセル、錠剤、粉末タイプが主流
効果・メリット
- 肝機能改善(脂肪肝・肝炎などのリスク軽減)
- ホモシステイン値の低下による心血管疾患リスク抑制
- 筋タンパク合成・ATP再生促進、持久力・筋力向上
- テストステロン増加、ホルモンバランス改善(運動との組み合わせで効果大)
- 認知機能維持・脳の健康サポート(認知症予防等の可能性)
摂取方法・タイミング・推奨量
- 1日推奨量は400~2000mg程度が目安で、体重や目的によって調整可
- サプリは1~2回に分けて、食前・運動前または食中に摂取するのが一般的
- 運動と組み合わせることで筋力・持久力への効果が最大化する
- 通常量で副作用の心配は少ないが、医療機関受診中や妊娠・授乳期は医師相談推奨
他成分との組み合わせ
- クレアチン:パフォーマンス向上、筋肉増強の相乗効果
- ビタミンB群:メチル化回路・エネルギー生産のサポート
- コリン:肝機能強化・神経サポート機能向上
- マグネシウム:筋肉・神経機能補助作用
おすすめの食品・サプリ製品例
- ビートルートパウダー、魚介類(エビ・タコ等)
- ベタイン高配合サプリメント(1000mg/錠タイプ等)、複合型筋肉パフォーマンスサプリ
最新情報・研究トピックス
- アスリートやサッカー選手のパフォーマンス向上に関する臨床研究が増加
- ホモシステイン低下で脳・認知症予防効果を検討する新たな研究報告
- 運動+TMG摂取でテストステロン・筋力・脳パフォーマンス向上報告が拡大
- 肝炎・脂肪肝疾患予防・改善作用を裏付けるヒト・動物モデル研究が進展
FAQ(よくある質問)
- Q:TMGは誰でも使える?
A:健康な成人であれば通常量ならほぼ安全ですが、治療中・妊娠授乳中は医師相談が推奨されます。
- Q:食品から十分に摂れる?
A:魚介・野菜(特にビートルート)から摂取可能だが、目的によりサプリ補給が効果的です。
- Q:運動効果が高まる仕組みは?
A:ATP再合成と筋タンパク合成促進、ホルモンバランス調整機能により筋力・持久力が向上します。
- Q:副作用やリスクは?
A:高用量で胃腸不快感や血中コレステロールへの影響例あるが、通常量では問題少なめです。
関連する用語
- ベタイン
- ホモシステイン
- メチオニン
- クレアチン
- コリン
- 肝機能